
住宅購入という大きな決断を下したあとは、ローンの借入金融機関の選び方やローンの組み方、ローン付帯保険(団体信用生命保険)、家計管理など、より現実的なお金の話と長く向き合っていくことになります。後編では、リアルなお金の話について、座談会で交わされた声をご紹介していきます。
座談会参加者
- Aさん:40代・男性/住宅購入済/ファミリー世帯
- Bさん:50代・女性/住宅購入済/ファミリー世帯
- Cさん:20代・男性/投資用不動産の購入経験あり/独身
- Dさん・Eさんご夫妻:30代・男性/住宅購入経験なし(住宅購入検討中)/ファミリー世帯
- Fさん:20代・男性/住宅購入経験なし(将来的に住宅購入を検討)/独身
- カーディフ損害保険株式会社 スマイルすまい編集長 堀
※発言内容は座談会で交わされた話をもとに個人が特定されない形で編集しています。
※ご参加者には編集部から気持ち程度の謝礼をお渡ししています。
目次(前編)
目次(後編)
ローンの借入金融機関の選び方、ローンの組み方
住宅ローンを借りるとき、多くの方が一番気にするのは「とにかく金利が少しでも低いところ」という点。でも、金利以外で何を基準に比較すればいいのかがわからず、結局十分な比較検討ができないまま知っている金融機関の中から選んだ、という方が多いのが実態です。第7回生活価値観・住まいに関する意識調査(カーディフ生命 2025)では、住宅購入後の後悔第2位が「住宅ローンを比較すればよかった」(12.3%)という結果が出ています。
金融機関選びの判断軸
では、座談会に参加の皆さんはどうやって金融機関を選んだ/選ぶのか。まず話題に挙がったのは、やはり「金利」。購入済みの方、検討中の方、将来的に購入を考えている方、どの立場でも「第一に重視するのは金利」と共通していました。一方で、話を伺っていくうちに判断軸はその他にもあることが見えてきます。
- 当時は選択肢が限られていた(と思っていた)が、今なら自分で比較して選びたい:以前は不動産業者からの情報のみを参考にしたが、今はネット銀行も含めて情報を簡単に比較検討できる。次に選ぶなら自分で比較検討したい。
- ネット銀行も選択肢に:対面店舗・対人サービスがあるかどうかより、手続きのしやすさ含めた条件の良さ・合理性を重視したい。
- 頭金をできるだけ抑えたい:できるだけ頭金が少なく借りられる金融機関がいい。頭金が少なくて済めば、その分を運用に回して資産形成できるようにしたい。
金融機関選びに正解はありませんが、自分なりに比較検討できたかが納得感の分かれ目になりそうです。
ローンの組み方はどう考える?単独?ペアローン?
不動産価格の高騰、共働きの増加という中でペアローンを組む方が増えている一方で、参加者の意見は意外にも慎重なものでした。
- 単独で組みたい:パートナーが働いていてもいなくても、無理に借入額は増やしたくないから単独ローンがいい。
- ペアローンにリスクを感じる:借入可能額が増えたり団信の保障が充実していたりというメリットがある一方で、女性は出産・子育てなどライフステージの変化に伴い返済が難しくなるリスクがある。また、離婚した場合の対応が大変そう。
- ライフプランありき:2人でいくら借りられるか、ではなく、今後の働き方やライフプランをベースに返済額は無理のない範囲とし、組み方はパートナーと話し合って決めたい。
何が正解というのはなくて、
自分とパートナーのライフプランにおいて無理がないかで決めたい
将来のリスクを、漠然とした不安ではなく現実的な前提として捉えている点が印象的です。また、参加者の全員が投資信託やNISA、iDeCoなどと通じて資産運用にも取り組まれていて、不安を抱えるだけでなく、具体的な行動に移している点も共通していました。
夫婦2人で住宅ローンを組む方法については以下記事をご参照ください。
住宅ローンは「夫婦共有名義」と「夫のみ・妻のみ」どちらがいい?ペアローンと連帯保証と連帯債務の違いは? | スマイルすまい | カーディフ生命
ペアローンに興味のある方はこちらの記事で詳細をご確認いただけます。
ペアローンで配偶者死亡時も夫婦分100%保障「ペアローン連生団信」がPayPay銀行で提供開始 | スマイルすまい | カーディフ生命
続いてのトピックは、住宅ローン返済期間中のリスクにどう備えるかです。
団体信用生命保険(団信)、どう考える?
住宅ローンを借りるときほとんどの民間金融機関で借入条件となる住宅ローン付帯保険の団体信用生命保険(通称:団信)。金利やローン審査条件などと比べると、どうしても後回しにされがちなテーマかもしれません。
第7回生活価値観・住まいに関する意識調査(カーディフ生命 2025)の住宅購入後の後悔は「団信の特約を付ければよかった(41.5%)」が6年連続1位という結果は、住宅ローン金利や審査のことは多くの方が気にする一方で、団信については十分に検討しきれなかった人が10人中4人はいることがわかります。
住宅購入後に後悔する人を少しでも減らしたい!
座談会での団信に関するリアルな声
座談会の皆さんの意見を聞いてみましょう。
- 住宅ローン契約当時(15年以上前)は今のように色々な保障がなかった。今ローンを借りるのであれば、まずは特約を付けておいて、後々、生命保険の見直しを検討する。
- 座談会で初めて団信のことを知った。特約の保障内容を聞いて、上乗せ金利が特に高いとは思わなかった。ファミリーで長く住む家を考えているので特約の必要性は高いと感じる。
- 不動産投資用に購入した物件はわりと短期で手放す予定だったので特約は付けなかった。でも、自身の居住用住宅を購入するのであればローン返済期間中の病気罹患リスクをふまえると特約は付ける予定。
脳の病気で働けない状態になった親戚の住宅ローン(彼のペアローン分)がなくなった、という話を家族から聞いた。上乗せ金利をふまえても普通の生命保険と金額が全然違うから僕は特約を付けたいと考えています。
スマイルすまいでは以下記事をはじめ、団信に関する記事を多数掲載しています。住宅購入を検討されている方はぜひご覧ください。
がん団信、3大疾病保障付団信は必要?実際に保険金が支払われた事例をご紹介 | スマイルすまい | カーディフ生命
住宅ローンの保険「団信」に疾病特約をつける人の割合は? | スマイルすまい | カーディフ生命
編集長のまとめ
今回の座談会では、住宅購入をめぐる意思決定は、ひとつの正解にたどり着くためのものではなく「自分や家族が何を大切にしたいかを整理していくプロセス」であることが参加者の声から見えてきました。立場や状況は異なっていても、将来への不安やリスクに向き合いながら、自分が納得する判断を積み重ねていく姿勢は共通しています。
先行きが不透明で不安が尽きないと感じることも多い中、座談会で語られた「自分の家がある安心感や幸福感」という言葉から、マイホームを持つという選択は日々の暮らしの拠りどころになるという心強さ・温かみを改めて感じました。
参加してくださった皆さんのリアルな声が、これから住宅購入を検討される方にとって「自分だったらどう判断するか」を考えるヒントになれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。少しでも「役に立った」「学びがあった」と思われた方は下部のボタンを押していただけると励みになります。
また「編集長が聞いてみた!」シリーズでお会いしましょう!
公開日:2026年02月16日
対談者
- Aさん:40代・男性/住宅購入済/ファミリー世帯
- Bさん:50代・女性/住宅購入済/ファミリー世帯
- Cさん:20代・男性/投資用不動産の購入経験あり/独身
- Dさん・Eさんご夫妻:30代・男性/住宅購入経験なし(住宅購入検討中)/ファミリー世帯
- Fさん:20代・男性/住宅購入経験なし(将来的に住宅購入を検討)/独身
- カーディフ損害保険株式会社 スマイルすまい編集長 堀
スマイルすまい編集部
これからおうちを買おうかなと考えている方々へ向けて、住宅購入前にチェックしておきたい団信や住宅ローンのことから、新居での生活を楽しんでいただくためのヒントまで、各分野の専門家の知恵を集めた情報サイトを運営しています。


