わが家にとって理想の家のかたちって?

わが家にとって理想の家のかたちって?

スマイルすまい編集部

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スマイルすまいの見つけ方 第1話

暮らし方や価値観が異なるように、理想の住まいも人それぞれです。心地よく快適に過ごせる家を探しているスマイル一家。優しい会社員のパパさんとすてきな暮らしに憧れる在宅勤務のママさん、しっかりものの保育園児タッくんに、愛犬ワンダが加わった仲良し家族です。果たして、家族みんなで幸せに暮らせる住まいを見つけることはできるのでしょうか。

“すてき!”お友達が新築マンションを手に入れた!

「去年結婚したばかりなのに、もうマンションを買ったの? しかも新築!?」
ママさんの学生時代の友人夫妻が、都心に自宅を購入したらしい。駅から徒歩8分で15階建てマンションの12階。友人からのお招きにあずかり日曜日に新居を訪れたママさんは、家の間取りや設備のあれこれに興味津々の様子です。
「私ね、台所が気になるのよ」
そんなママさんが、目を凝らしたのがカウンターキッチン。足元から天井まで収納スペースがいっぱいで、カウンターの上にも、流行のトースターや人気のフードプロセッサーが整然と並び、調味料の数々もおしゃれなインテリアに見えるほどです。
「いいわぁ、このカウンターキッチン……。結構、高かったでしょ? このマンション」
「まぁ相場かな。今は金利も低いし、共働きだから二人で住宅ローンも返済できるしね」
キッチンとダイニングでカウンター越しに立ち話をするママさんと友人。
「やっぱり持ち家って、いい感じ?」
「そうね。自分の家だと思うと、愛着が湧くのは確かね。湯船につかっているときの安心感が違う感じ? 今は二人暮らしでお互い仕事が忙しいから、落ち着ける家って大事よね。結婚前より旦那と仲良くなったかも」
友人の旦那さんも「家を買うのって、お互いの好みとかこだわりとかが自然と見えてくるから、いい機会だったよね」
「あらま。ごちそうさま!」

突然ママが言い出した“新しい家に引っ越さない?”

自宅に戻ったママさん。スーパーが近くて買い物が便利とはいえ、築30年の賃貸マンションは、子どもが生まれてからは特に、子育てグッズがどんどん増えてだいぶ手狭になってきました。
「整理しても整理しても、不思議といつの間にか増えるのよね」と、ため息交じりのママさんに、「思い出の品は捨てられないんだよね」と息子のタッくん。「気が付いたら最近、キッチン用品も増えているけど」とパパさんもちくり。
「そこで提案なんだけど……。そろそろ新しい家に引っ越さない?」
ママさんの提案に、「え! もっと広い賃貸に住み替えるわけ?」とパパさん。
「せっかくなら、持ち家のマイホームにしない?」
「ママ、それいいね!」とタッくん。
「知ってる? 最近のマンションって、キッチンの食洗器や床暖房の標準装備はもちろん、外出先からお風呂の給湯を始められたり、部屋のエアコンを調整できたり、共働きの夫婦を手助けするような機能がある物件もあるんだって。家の生活が便利になるんだったら、早く住み替えた方がいいよね」
「ちなみに、わが家の予算でも買えるものなの?」とパパさん。
「今は低金利だから、家賃並みの返済額で結構いい物件が買えるんだって。うちも一応、共働きだからそれなりのローンが借りられそうだけど、友人にも聞いてみるね」

理想の家だからこそ、じっくり探そう

後日、新築マンションを購入した友人が、今度はママさんの家に遊びに来ました。
「やっぱり持ち家はいいなぁと思って。うちでもマイホームを買おうかって話を始めたところなんだ。二人は、マンションを買うのにきっかけはあったの?」
「家賃を払うのもったいねって話したのがきっかけかな。頭金無しでも住宅ローンが組めるっていうしね。ホントはちょっと欲張って予算的には無理したかなって感じてるんだよね」
「え、そうなの?」
「今はいいけど、もしこれから子どもができて私が仕事を辞めたら、数年間は収入も減ったままでしょ。ローンの返済がキツイと感じるんじゃないかなって。せっかくのマイホームなのに、お金でギスギスするの本末転倒だよね。頭金をためるつもりで、じっくり探してもいいんじゃない? 家を買うタイミングは自分たちで決めることができるわけだしね」
「なるほどね。理想の家の形って、家族によって違うわけよね」
「ボクの理想の家は、みんなが仲良くできる家だよ」と語るタッくん。一同納得です。

愛犬ワンダのワン!ダフル アドバイス

愛犬ワンダ

「まずは、自分たちのライフスタイルを考えてみよう!」

持ち家か、賃貸か――。それぞれ一長一短があるワン。賃貸のメリットは、生活の変化に縛られないこと。若い時は狭くても繁華街のにぎやかな街に、年齢を重ねたら温泉付きの地方のマンションに、などなど、人生の時々に合った立地や広さの家を自由に住み替えられる気楽さがある。
持ち家の良さは、資産を持つことの満足感や安心感が得られること。家族の好みで設計を考えたり、リフォームで快適さを求めたりアレンジを重ねる楽しさがあるワン。自分たちのライフスタイルや将来実現したいことを考えるのが、理想の住まいを探す第一歩かもしれないワン。

公開日:2017年02月15日

監修:深田晶恵さん

監修:深田晶恵

ファイナンシャル・プランナー(CFP・1級FP技能士)、(株)生活設計塾クルー取締役。 1967年、北海道生まれ。8年間勤めた外資系電機メーカーを退職後、1996年にFPに転身。現在は生活設計塾クルーのメンバーとして、一人一人の将来設計に応じたマイホーム資金計画や、資産運用、保障設計のコンサルティングを行うほか、新聞・雑誌等への原稿執筆や、マネーセミナー講師なども手掛ける。すぐに実行できるアドバイスをするのがモットー。日本経済新聞、日経WOMAN(日経BP社)、ダイヤモンドオンライン(ダイヤモンド社)、レタスクラブ(KADOKAWA)などでマネーコラムを連載中。著書に『住宅ローンはこうして借りなさい』『定年までにやるべき「お金」のこと』(共にダイヤモンド社)、『老後のお金 安心読本』『共働き夫婦のための「お金の教科書」』(共に講談社)など多数。

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