編集長が聞いてみた!「初めての住宅購入 ~20代のご夫婦のマイホーム購入ストーリー~」

編集長が聞いてみた!「初めての住宅購入 ~20代のご夫婦のマイホーム購入ストーリー~」

スマイルすまい編集部

今回スマイルすまい編集部は、「つい先日、住宅購入!」というご夫婦に突撃インタビューさせていただきました。住宅購入は一生に何度もあるわけではないからこそ、実際に購入直後の方の生の声を聞けるのは貴重なチャンス。これから購入を考える方に役立つ情報としてお二人のリアルな体験談をお届けしたいと思い、お二人にお話を伺いました。お二人が 住宅購入検討から購入までどのような準備をし、どんな点にこだわったか、ぜひ参考にしてください!

※インタビューにお答えくださったご夫婦には、編集部から気持ち程度の謝礼をお渡ししています。

※ご本人のご希望によりAさんのお写真は加工させていただいています。


対談者

  • Tさん(Aさんの配偶者さま)
  • Aさん(Tさんの配偶者さま)
  • カーディフ損害保険株式会社 スマイルすまい編集部 堀(以下「編集長」と記載)


第一章:住宅購入のきっかけと動機

編集長:Tさんご夫妻、つい先日マイホームをご購入されたとのこと、おめでとうございます!初めての住宅購入、いろいろとご苦労もあったと思いますが、まずは「お家を買おうかな」と考え始めたきっかけを教えていただけますか?

Tさん:そうですね、本当に最近のことなんです。今年の7月か8月ぐらいから家を買おうかと具体的に話し始め、契約が10月でしたのですごく短期決戦でした。

第一章:住宅購入のきっかけと動機

Aさん:それまで夫は「いずれは持ち家を」と言っていて、でも私はずっと賃貸派だったんです。お互いそれぞれ意見はあったものの、実際に「家を買おう」と決断したのは、私が転職して生活スタイルが変わったことが大きいですね。

編集長:なるほど、転職がきっかけで!Aさんの生活スタイルの変化が関係していたんですね。

Aさん:そうなんです。転職後の職場が今住んでいる賃貸の家からだいぶ離れてしまって、「賃貸なのにわざわざ職場から離れたところに住む意味はないよね」と引っ越しを考え始めました。

Tさん:あとは、どうせ引っ越すのであれば子育てなど今後のライフプランも考えて「今より広くて、駅から近い場所に住みたいね」と話し合うようになりました。共働きなので保育園の送り迎えなどを考えると駅に近いことは必須なので。

編集長:確かに、広さと駅近は生活を便利にしますよね。それにご家族のライフプランを考えると、賃貸と持ち家のどちらが良いかという議論も出てきますね。

Aさん:そのとおりです。子育てのことも考え「家族が増える可能性があるなら、広さも便利さも考えたほうが良いよね」と。けれど、 条件を満たす賃貸だと家賃が高くなるので、それなら将来の資産になる持ち家にしたほうが良いかもと検討し始め、たまたまちょうど良い分譲物件に出会えた、という流れでした。

Tさん:そう、まずは「持ち家も選択肢に入れて考えようか」というところからスタートした感じです。

編集長:持ち家ありきではなく、賃貸と持ち家の両方を選択肢に入れて比較検討されたのは現実的かつ堅実ですね!

第一章:住宅購入のきっかけと動機

第二章:物件選びのポイントと条件の絞り込み

編集長:物件を選ぶ際に、「これは絶対譲れない」とした条件や大切にしたポイントがあれば教えてください。

Tさん:住宅購入を考え始めたきっかけとも通じますが、まず駅から近いことですね。今後の生活も考えて、やはり駅まで徒歩圏内にしたいと強く思っていました。それから、子どもが生まれてからも住み続けられる広さも重要でした。家が広いと物が増えても余裕が持てますし、子育てもしやすいのかなと。

Aさん:そうですね、駅近は絶対条件で、家族の生活スタイルを考えても便利な立地にしたかったです。

編集長:実際にどのくらいの数の物件を見られたのでしょうか?

第二章:物件選びのポイントと条件の絞り込み

Tさん:かなりの数を見ました。最初は新築と中古の両方を見ていたんです。実際に見に行ったのは10件弱くらいでしたが、Webで条件に合いそうな物件は300件以上もリストアップして、妻と一緒に確認しました。

Aさん:私も最初は、「駅近」と「広さ」さえ押さえればいいかなくらいに考えていました。でもいざ持ち家をという観点で調べ始めると、洪水のハザードマップや南海トラフ地震のリスクや、子育てを視野にいれた地域の安全性も気になり始めて。耐震性はどうか、どのフロアがいいかなど、夫と話し合って決めるようになりました。子育ての安全性という面では、保育園の場所、待機児童の数、小学校の口コミもリサーチしましたし、通学路の安全性は実際に足を運んで実地調査しました。賃貸と違い、一回家を購入したら簡単に引っ越せないですから。

編集長:実地調査まで!確かに、住居の災害リスクや安全性は非常に大切なポイントですよね。では、最終的に決めた物件には「これだ!」と思う決め手があったのでしょうか?

Tさん:そうですね、いくつかの条件を満たしているバランスが良い物件に出会えたことが一番でした。特別「ここが!」というよりも、駅からの近さ、広さ、そして周辺環境と、すべてが自分たちにちょうど良いと感じられるバランスの取れた物件だったんです。

第二章:物件選びのポイントと条件の絞り込み

Aさん:私もそれに尽きますね。長く住むことを考えたとき、最初に思っていた「譲れない条件」がバランス良く揃っていたので安心して決められました。

編集長:なるほど。ご自身やご家族のライフプランを描きながら多くの物件を見ていく中で、譲れない条件が明確化され、納得できる物件選びにつながったんですね!

第三章:住宅ローンと保険の選び方

編集長:住宅購入となると、避けて通れないのがローンや保険の選択。ローンを借りる金融機関や団体信用生命保険(団信)については、どのように考えていらっしゃいましたか?

Tさん:僕たちはまず、共働きなのでペアローンで借りることは決めていました。そのうえで、不動産業者さんからの情報をもとに3つの銀行に絞って仮審査を出しました。実はお互いに転職をして間もなかったり、僕がスタートアップ的な企業に勤めていることもあったりで、銀行によっては審査が厳しかったところもありました。でも、妻の安定した職業(看護師)のおかげもあり無事に審査に通ることができました。

Aさん:ペアローンとは決めていましたが、双方の負担割合については慎重に決めましたね。特に私は妊娠出産・育児などで働けない時期が出てくる可能性があるので、その点を考慮しました。
あとは、固定金利か変動金利か、どちらが自分たちに合っているのかも勉強しながら決めました。将来の金利上昇の可能性を頭に入れつつも変動金利のほうが今の低金利を享受できるように感じたので、変動金利を選びました。

Tさん:借入期間については、変動金利の影響で月々の支払額が増えるリスクもあるため、毎月の家計の負担を軽くできるように期間は長めにして、その分を貯蓄と投資に回す余裕を持てるようにしました。

第三章:住宅ローンと保険の選び方

編集長:金利については先が見通せないからこそ皆さん悩みますが、冷静に考慮された様子が伝わってきます。ローンは借金だから早く返したい!という意見もあるかと思いますが、毎月の返済額を軽くしてその分を投資に充てる、というのは最近増えてきたように感じます。では、団信についてはどのように決められたのでしょうか?

Tさん:上乗せ金利なしの疾病50%保障に入りました。
正直、横比較はほぼしていなくて、不動産業者さんが提示してくれた上乗せ金利がないプランのみを選択肢に比較検討し、その中から一番保障が充実しているものに決めた、という感じです。将来のことを考えると、がんなどの大きな病気で働けなくなったときの保障がついている方が安心なので。

Aさん:「団信」と呼ばれる住宅ローンに付帯する保険があるらしい、ということは知っていました。でも正直なところ、「ローンを選ぶように団信の保障を選べる」ということは知りませんでした。

Tさん:うん。選べるものだとも思ってなかったし、実際、不動産業者さんに提示された上乗せ金利なしのプラン以外の選択肢を調べている時間もなく、十分な情報収集ができないまま限られた選択肢の中から選んで入ったって感じだったね。

第三章:住宅ローンと保険の選び方

編集長:その点は、私たちは団信を提供している保険会社として一番課題を感じている点です。
毎年当社が実施している住まいに関する意識調査でも、住宅購入後に一番後悔していることNo.1が「団信に特約を付けなかったこと」(※1)なんです。
おそらくほとんどの方にとって住宅購入は人生初めての体験で、知らないことも、決めなくてはいけないことも手続きも多い。時間も限られている中で、団信の保障のことまで考えて決められる方は残念ながら少ないのが現状です。そのような現状をふまえ、いざそのときが来た時に自分の意思で保障プランを選べるように、住宅購入手続きに入る前に団信の保障について知っていただく機会をできるだけ多く提供したい。そのような想いで、このスマイルすまいというサイトやSNSで情報発信に努めています。

※1 カーディフ生命保険株式会社「第5回 生活価値観・住まいに関する意識調査」

Tさん:そうなんですね。こうやってカーディフさんとインタビューの機会を頂くまで団信について詳しいことを知らなかったので、もし契約前に知れていたら少なくとも上乗せ金利の疾病100%保障プランも比較検討したのになと思います。

編集長:住宅購入される方が契約前に十分に必要な検討ができるように、ますます情報発信がんばります!

最終章:これから住宅購入する方へのアドバイス

編集長:住宅購入まであっという間なようで長い道のりだったかと思います。住宅購入までのご経験を振り返っていただき、読者の皆さんに向けたアドバイスをお願いできますか?

Tさん:この経験を通して、「家探しは足を動かすことが重要」だと実感しましたね。希望に近い物件を見つけるためには、いくつかの候補物件を実際に見てみることが本当に大切です。実際に街を歩くと駅からの道のりや周辺の施設のことなどが身をもってわかるので。Webでの情報収集も大切ですが、それだけだとわからない点も多いです。いくつか見るうちに、自分たちが本当に譲れない条件が自然と明確になってきます。はじめの一歩が一番重いです!(笑) それさえ越えればマイホームは意外とすぐそこですね。

最終章:これから住宅購入する方へのアドバイス

Aさん:私はそれに加えて、「将来を見据えた物件選び」も大切だと感じました。私たちはお互いの生活スタイルや家族の将来像も視野に入れて話し合いながら探しましたが、物件を見に行くたびに新しい発見がありました。内覧に行ったり、その街を歩いたりしていると、自分たちがどんな生活を送りたいのかがよりリアルに見えてくるんです。それで自分たちの思い描くライフプランと理想の暮らし、生活スタイルが決まっていきました。
あとは、結果的にですけど、夫婦で役割分担ができたのも良かったと感じています。もしご夫婦お二人でおうちを購入されるのであれば、物件を探す役、住宅購入に必要な制度や法律のことを調べる役などうまく役割を分担して、各々が好き・得意な分野を担当できると負担が軽減されて良いと思います。

編集長:非常に説得力のあるアドバイスありがとうございます!記事を読んでくださっている方にもとても参考になるポイントだと思います。それでは最後に、マイホーム購入を考えている方へ向けて、お二人からのメッセージをお願いします!

Tさん:まずは一歩を踏み出してみてください!家探しは不安もありますが、「動き出してから初めて見えること」が多いです。内見やフィールドワークを通じて自分の理想や現実的な条件がわかってきますし、プロに相談することで進め方がわかって不安も減ると思います。

最終章:これから住宅購入する方へのアドバイス

Aさん:私からは、「調べないとわからないお得を逃さないで!」です。私は家の購入を検討して初めて、制度や補助金のことを真面目に調べました。たとえば、市町村によっては期間限定でエコ補助金をもらえたり、住宅ローン控除の仕組みを知って、満額で還付されるように工夫したり。知らなくて損することってたくさんありますから。

編集長のまとめ

今回のインタビューでは、Tさんご夫妻が住宅購入に向き合う中での「リアルな体験」を伺うことができました。家を購入することは、人生の中でも大きなイベントのひとつです。理想の住まい探しに対するお二人の情熱と工夫、アドバイスはこれから家を購入しようとする多くの方々にとって参考になると思いますし、スマイルすまい編集部としても大変勉強になりました。

これから理想のマイホームを購入される方々が、後悔なく理想の住まいとくらしを手に入れることができるように、スマイルすまいでは今後も皆さんの不安や疑問に寄り添いながら、役立つ情報を発信していきます。
次回も「編集長が聞いてみた!」シリーズでお会いしましょう!

公開日:2025年02月14日

編集長が聞いてみた!「初めての住宅購入 ~20代のご夫婦のマイホーム購入ストーリー~」

  • 対談者
  • Tさん(Aさんの配偶者さま)
  • Aさん(Tさんの配偶者さま)
  • カーディフ損害保険株式会社 スマイルすまい編集部 堀

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スマイルすまい編集部

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