そろそろ決めたい住宅ローン!スマイル一家の理想の住宅ローンとは?

そろそろ決めたい住宅ローン!スマイル一家の理想の住宅ローンとは?

スマイルすまい編集部

第27話はこちら ┃ 第29話はこちら

スマイルすまいの見つけ方 第28話

暮らし方や価値観が異なるように、理想の住まいも人それぞれです。心地よく快適に過ごせる家を探しているスマイル一家。優しい会社員のパパさんとすてきな暮らしに憧れる在宅勤務のママさん、しっかりものの保育園児タッくんに、愛犬ワンダが加わった仲良し家族です。果たして、家族みんなで幸せに暮らせる住まいを見つけることはできるのでしょうか。

住宅ローンを共有名義にするメリット・デメリットは?

ママさんの実家で「パパさんとママさんの共有名義ではなく、パパさん単独名義の場合には、ママさんの実家からの資金援助には贈与税がかかる」と教えてもらったスマイル夫妻。
「そもそも、共有名義について考えたこともなかったね」
以前の話し合いでは、住宅ローンについては全てパパさん名義で借り入れるということを決めていました。

「どうしたらいいんだろう?」
帰り道の電車で、スマホで調べてはみたもののよく分かりません。少し遠回りになりますが、購入希望のマンションの不動産会社に立ち寄って共有名義について教えてもらうことにしました。

「お父さまのおっしゃる通りです。ママさんのご実家から援助していただく資金をマンション購入費用に充てる場合、贈与税がかからないようにするためには共有名義にする必要がありますね」

そこで、共有名義にするメリットとデメリットについて教えてもらいました。
<共有名義のメリット>
・夫婦それぞれが住宅ローンを借りる場合、それぞれが所得税の控除を受けられる
・夫婦どちらかが死亡した場合、相続税の課税対象は亡くなった人の持ち分のみとなるため、単独名義より節税できる

<共有名義のデメリット>
・離婚時に所有権やローンの負担が問題になることがある
・お互いの同意がないと売却できない

「デメリットについては、わが家は心配なさそうだから……、共有名義の方向で考え直そうか」とパパさん。
「お父さんにもそう報告して、資金援助を改めてお願いしよう」

住宅ローンはどこで借りるのがお得?

頭金については、両家の親から300万円ずつの援助の確約をもらえて一安心。
「あとは、住宅ローンをどこで借りるかだね。これもそろそろ決めないとね」
会社の同僚から「最近では、ネットバンクで住宅ローンを借りる人も多いみたいだよ」と聞いてきたパパさん。
でも以前、パパさんの後輩でフィナンシャルプランナーのNさんに「誰にとってもベストな住宅ローンではなく、自分たちにとってベストなローンを探すべき」と言われたことを思い出したママさん。
「まずは、自分たちにとってのベストな借り入れ先はどういうところがいいのか、もう少ししっかり調べてみましょう」
ママさんは最近では手慣れたもので、少し難しい話題になるとペンとノートを持ってしっかり情報を整理していきます。

住宅ローンを借りる際の選択ポイント
「まずは……自分たちに合った金利タイプや返済方法でしょ」これについてはおおむね決めているパパさんとママさん。

あとは、具体的な借り入れ先です。
候補として挙げられるのは
・金融機関等の民間ローンか財形住宅融資などの公的ローン、またはフラット35
・購入するマンションの不動産会社を通して申し込む提携ローン
・オンラインサービスが充実しているネットバンク
・給与の振込口座がある銀行 など

これらを選ぶ際には、以下の点もあわせて考える必要があります。
・借りる際の保証料や事務手数料などの諸費用
・優遇金利やお得なキャンペーンなどがあるか
・住宅ローンと同時に申し込むことが多い団体信用生命保険の銘柄はどうか

「選択肢はとてもたくさんあるのね。私たちにはどういうローンがいいのか、ちゃんと調べて考えなくちゃ!」

理想の住宅ローンを見つけよう

パソコンで検索をして住宅ローンについて頑張って調べていたママさんでしたが、「ああ~、たくさんありすぎて頭が混乱してきたわ。もう、誰か決めてくれないかしら……」なんて言い出しました。
購入予定のマンションには提携ローンの紹介があります。
「結局それが手続きも楽で、お得なのかもしれないわね」

でも、何といっても3000万円近い金額の住宅ローン。やはり慎重に決めたいところです。
「ママ、あと少しだから頑張ろう。いいサイトを見つけたよ」と、パパさん。
いろんな住宅ローンの金利情報がまとめられていて、低い順に並べ替えることもできるようです。
「これで、一番低いところでいいんじゃないの?」とママさん。
「いや、金利が低くても審査が厳しかったり逆に事務手数料が高かったりなんていうこともあるから、実質の支払額で考える必要があるんだよ」とパパさんは冷静です。
「でも、まずは金利が低い順に検討してみよう」

数時間後、「ここがよさそうだね」という住宅ローンを3つに絞り込みました。「明日、電話して資料を取り寄せよう」
ここまでは自分たちがローンを選ぶ立場でしたが、今度は融資を受けることができるのかどうか「選ばれる」立場になります。

実際に申し込む前に住宅ローンの商品概要説明書に記載されている条件を自分たちがクリアできるかどうか確認してみましょう。

その他の比較ポイントについてはこちらも参考に。

第17話「住宅ローンの基礎知識 その3」
https://danshin-smile.cardif.co.jp/smile-home-17/

愛犬ワンダのワン!ダフル アドバイス

愛犬ワンダ

住宅ローンは、商品数では4万種類以上もあるワン!

どこで借りたらいいのか、今は選択の幅が広い分、迷うことも多くなったワン。でも、それを面倒だと思わずに「チャンス!」ととらえて、自分たちにとっての理想の住宅ローンを見つけてほしいワン。そのためには、ほんの少し時間と労力、手間が掛かるワン。頑張れ!

公開日:2018年05月10日

監修:中原茂さん

監修:中原茂

中原総合法律事務所、代表弁護士。CFP®認定者、ファイナンシャル・プランニング技能検定1級。1966年鹿児島県生まれ、東京大学法学部卒業後、国内損害保険会社に勤務、資産運用部門などでの勤務を経て、99年に法曹界に転身。2005年に、中原総合法律事務所を設立。また01年よりCFP認定者としても登録し、弁護士としての専門性とCFP認定者としての視点からのアドバイスが好評を得ている。マンション管理士資格を取得し、住宅分野の中でも特にマンション管理の分野の専門性は高い。 各種団体での講演、雑誌や書籍の執筆・執筆協力も多数。『老後はコワイ!―お金と財産を守る本―』(主婦と生活社、執筆協力)、『マンション法実務ハンドブック』(民事法研究会、共同執筆)など。神奈川県弁護士会紛争解決センター仲裁人候補者、社会福祉法人評議員、投資会社の社外取締役。

不動産監修:中村嘉宏さん

不動産監修:中村嘉宏

1959年、熊本県生まれ。中央大学法学部卒業後、株式会社リクルート入社。同社関連の不動産会社、不動産金融会社を経て92年株式会社イー・エム・ピーを設立。同社代表取締役。不動産、金融の幅広い知識と経験、弁護士や税理士等との強力なネットワークを基に、不動産戦略コンサルタントとして不動産資産家の相続対策や投資戦略などのプライベート・アセットマネジメント業務、企業の不動産事業構築などのアドバイス業務を行っている。事業投資、M&A、事業承継の専門家集団であるMMプリンシパルインベストメント株式会社取締役。公認不動産コンサルティングマスター 相続対策専門士、ビル経営管理士、宅地建物取引士。著書『不動産投資 実践ガイド』(PHP研究所)

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スマイルすまい編集部

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