キャンプ用品の収納棚はどうするのが正解?DIYでおしゃれに収納!

キャンプ用品の収納棚はどうするのが正解?DIYでおしゃれに収納!

キャンパー共通の課題であるキャンプ用品の収納。市販の棚では上手く収まらなかったり、必要以上に場所を取ってしまったりということも少なくありません。

キャンプ用品の収納に困ったら、棚をDIYで作るのがおすすめです。メリットが多く、初心者でも簡単に作れます。
とはいえどのように作ればいいかわからない方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、「キャンプ用品はどう収納している?」「収納棚をDIYで作る方法が知りたい」という方向けに、キャンプ用品の収納棚を自作する方法についてまとめました。初心者の方でも、記事を見ればどう作ればいいかがわかりますので、ぜひ参考にしてください。

キャンプ用品の収納はキャンパー共通の課題…どう収納するのがベスト?

必要な材料

キャンプ用品は意外と場所を取るため、収納棚があると一箇所にまとめて保管できてとても便利です。
とはいえ一般的に売られている収納棚は、適切なサイズがなかなかありません。DIYなら最適なサイズを作り出せて、意外と手間もかからないのでおすすめです。

キャンプ用品はどんどん増えて場所も取る

日頃からキャンプを楽しんでいる方はともかく、一般的にはキャンプ用品を日常で使う方はあまりいません。意外と場所も取るうえに、休日しか使う機会がないと保管場所は限られます。快適なキャンプを目指せばどんどん用品も増えていくでしょう。

とくにアウトドア歴がある方は、クーラーボックスやチェアといったかさばるものを所有しています。
そのため、キャンパーの間ではキャンプ用品をどのように収納するか、共通の悩みとして話題に上がることも多いです。

さらに、近年ではキャンプの需要増加に伴い、業界全体の拡大も顕著になっています。(※1)
魅力的な商品が続々と販売されるため、自ずとキャンプ用品もどんどん増えてしまうでしょう。

キャンプ用品は収納棚をDIYすると便利

キャンプ用品は、収納棚をDIYで作るとメリットが多いです。
具体的には下記の3点です。

  • 最適なサイズのものを作れる
  • 収納効率が高い
  • 女性でも手間なく作れる

収納棚を自作するうえで一番大きなメリットは、「最適なサイズのものを作れる」ことです。一般的に売られている収納棚だと奥行きが足りず、長物の収納がしにくくなっています。寝かせて収納したり、立てて保管したりしても今度は空きスペースができる状態です。なかなかピッタリサイズを探すのは、難しいことに気づくでしょう。
多様な形状のキャンプ用品に適した棚を作ることができれば、同じスペースでもより多くのものを効率的に収納することができます。また、DIYといっても、小さな収納棚なら女性でも30分~1時間程度で作製できます。
最適なサイズの棚を探すのに労力を使ったり、無駄なスペースを作ったりするより、適したサイズの収納棚を自分で作ったほうが全体の効率は高くなります。

キャンプ用品の収納棚をDIYで作製!初心者でもかんたんに作れるおしゃれな収納棚

先ほどもお話ししたように、収納棚をDIYで作製すると、収納スペースを最適化できます。また、今回ご紹介する作り方は基本形が中心となっていますので、組み合わせ次第では広い場所から狭い場所まで自由に応用できます。
バリエーションについてもまとめました。ぜひ参考にしてください。

収納棚の種類

収納棚を自作する前に、収納棚の大まかな種類についてご紹介します。

  • 一般的なボックスタイプやラック(購入品)
  • メタルラック(購入品)
  • 自作のラック(DIY)
  • 2×4材専用壁面突っ張りシステムを使用した棚(DIY)

一般的なボックスタイプは、よくインテリアコーナーで見かける収納棚です。キャンプ用品の保管を想定していないため、ジャストサイズを見つけるのは難しいでしょう。
また、手軽さからメタルラックを選ぶ方も多いですが、こちらも同様で、拡張性は高い反面、適したサイズは作りづらいです。

これらの理由からゼロから設計し、棚やラックを自作する方も多いです。設計図と木材の加工知識があれば、比較的取り組みやすいでしょう。
ただし、住環境が変われば扱いづらくなることもあります。かける手間に反して、あまり自由度は高くありません。

一番おすすめなのは、2×4材専用壁面突っ張りシステムを使用した棚です。2×4材とは厚み38㎜×幅89㎜の、表面がある程度研磨されている加工がしやすい木材です。建築などに使用されおり、店舗によってはSPF材と表記されていることもあります。
そんな2×4材専用の壁面突っ張りシステムは突っ張り棒の要領で棚を設置できるため、設置、作製・分解も容易に行えます。

必要な材料と道具

まずは2×4材専用壁面突っ張りシステムで基本の棚を作ってみましょう。基本形を中心に棚を取り付けたり、有孔ボードを設置したりすることで拡張できます。

必要な材料は下記の通りです。

必要な材料
  • 2×4材専用壁面突っ張りシステム×2(合計で4つ)
  • 2×4材専用壁面突っ張りシステム専用棚受け×3(合計で6つ)
  • 2×4サイズの木材2本(SPF材と表記されることもあります)
  • 棚用の木材3本
  • プラスドライバー
  • メジャー

突っ張り棒のように2本の支柱を設置し、そこに棚を作っていきます。
支柱には2×4材専用壁面突っ張りシステムをはめ込むため、ホームセンターのオーダーカットなどを利用し、先端を45mm短くカットしましょう。
棚の長さは収納用品に合わせて決めてください。材料が揃えばあとは基本的にプラスドライバーのみで設置が可能です。

材料集めの工程

最初に設置したい場所を決め、高さをメジャーで計測してメモに控えておきます。このときに横幅もどのくらい取るか確認しておいてください。
次にホームセンターへ行き、支柱と棚板を購入しましょう。2×4材専用壁面突っ張りシステムと専用棚受けも合わせて購入しますが、販売していない場合もあります。その場合はネット通販でも構いません。2×4サイズの木材はサイズが決まっており、厚み38mm×幅89mmがデフォルトです。

厚み38mm×幅89mm

設置場所によって高さが変わるので、45mm短くするのを忘れずに行いましょう。

※場所によってオーダーカット無料や、1本・1カット10円といった違いがあります。
棚板は収納物や設置場所によって変わるため、適したサイズのものを購入してください。

実際の工程

設置は主に下記の手順のみで完了します。

  • 支柱の設置
  • 棚板の設置

棚板の設置はドライバーでも可能ですが、電動ドライバーがあると作業が早いです。

まず、棚板の位置に当たる目印をペンで付けておきましょう。この作業を事前に行うと棚がズレません。

2×4材専用壁面突っ張りシステム

そして支柱の足に、2×4材専用壁面突っ張りシステムを取り付けます。はめ込むだけなので、非常に簡単です。
次に設置場所へ突っ張り棒を設置する要領で取り付けます。こちらだけで支柱の設置は完了です。

支柱を設置したら、横幅に合わせて棚板を設置していきます。ネジはそのままドライバーでねじ込めば締め込める仕組みです。

2×4材専用壁面突っ張りシステムを使用した棚の基本形

慣れていなくても、30分~1時間で作業が完了します。この手順で基本の棚が完成です。

拡張していく際のアイディア

基本の収納棚ができたら、次は拡張していく際の流れについて説明していきます。

  • 基本形を増やす
  • L字の棚受け
  • 有孔ボードの設置

基本形の棚は、もう1セットの設置でさらに横幅・奥行きを拡張できます。イメージとしては下図のような状態です。

横幅・奥行きを拡張する

壁面が広く取れるなら、うまくバランスを取って配置することもできるでしょう。

また、L字型の棚受けを活用すれば、自由に物を置ける棚板が設置できます。

横幅・奥行きを拡張する

有孔ボードという、穴が開いたボードを打ち付けることも可能です。有孔ボードを取り付けるとペイントでデザインや雰囲気を変えたり、穴を利用したL字フックを取り付けたりすることもできます。

※有孔ボードは少し価格が高くなる傾向があるので、代用として薄い板を使用しても問題ありません。

横幅・奥行きを拡張する

賃貸に住んでいたとしても自由度高く作れますし、将来持ち家やリノベーションを考えている方でも相性が良い収納棚が手に入ることでしょう。

キャンプ用品の収納棚があればキャンプライフはより豊かに!

筆者の経験上、キャンプ用品の収納はDIYが一番良いと思っています。なぜなら収納で悩んだ際にあらゆる手段を試した結果、DIYが問題点を一番解決できたからです。
実は収納で下記のような方法も試してみたことがあります。

  • 一般的に販売されている収納棚を購入
  • 空いているスペースに収納していく
  • 物置を購入して外で保管しておく

賃貸アパートに住んでいたときは収納スペースには限りがあり、一般的に販売されている収納棚はサイズが合わず、すぐに使わなくなりました。また、空いているスペースに点在する形で収納した際も、いざキャンプへ出かけようとするときに荷物を集めるのが大変で、メンテナンス時も保管場所を把握していないと、探すところから始まります。
ほどなくして一軒家に移り住み物置を購入しましたが、物置は外に置いてあるため、今度は存在を忘れてキャンプから遠ざかってしまうことになりました。
そこでDIYで収納棚を作製したところ、スッキリ収納できて設置も移動も簡単なことに気づきました。収納棚にすることでキャンプ用品が視界に入るのでキャンプ欲も高まります。現在はキャンプ用品を一時的に手放しているので解体してしまいましたが、いずれまた再開する際はDIYで収納棚を作製するでしょう。

キャンプ用品は収納棚をDIYで作っておしゃれに収納しよう

キャンプ用品はかさばりやすく、一般的な収納棚では適切なサイズが見つかりにくいです。しかし、DIYなら適切なサイズを作れる上に、住環境に合わせた収納棚が作れます。女性の方でも負担なく作れるため、収納棚をDIYで作るのはどんな方にもおすすめです。
おしゃれに収納されたアウトドアグッズを見ていれば、「次はこのアイテムを使って行ったことのない場所へ行こう」とか、「来週は休みだからキャンプにしようかな」とキャンプ熱も高まるかと思います。

また、下記の記事ではDIYを用いたセルフリノベーションについて詳しく記載していますので、よろしければご覧になって下さい。
「セルフリノベーションで快適な部屋にしよう!賃貸・持ち家それぞれ紹介」

公開日:2022年05月26日

更新日:

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奥泉望

2017年よりライター活動を開始。元々DIYやキャンプ用品を眺めるのが好きで、執筆ジャンルもDIYやキャンプ関連が多め。現在は本業の傍ら、副業で動画制作、コンサルティングと活動内容は多岐にわたります。購入するより作るほうが好き。

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