住宅ローンの基礎知識 その1

住宅ローンの基礎知識 その1

スマイルすまい編集部

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スマイルすまいの見つけ方 第15話

暮らし方や価値観が異なるように、理想の住まいも人それぞれです。心地よく快適に過ごせる家を探しているスマイル一家。優しい会社員のパパさんとすてきな暮らしに憧れる在宅勤務のママさん、しっかりものの保育園児タッくんに、愛犬ワンダが加わった仲良し家族です。果たして、家族みんなで幸せに暮らせる住まいを見つけることはできるのでしょうか。

住宅ローンのこと、どこまで知っていますか?

「マイホーム購入!」という共通の大きな目標ができて、最近のスマイル一家は夫婦の会話がぐんと増えました。
チラシやインターネットなどの物件情報を二人で眺めて意見交換。その中からピックアップしたマンションや戸建てを見て回るのが休日の恒例行事となりました。タッくんも「ねえ、今度はどんなおうち?」と、毎週楽しみにしています。

でも、今朝はなんとなくタッくんの様子がおかしいことにママさんが気付きました。
「あれ? タッくん、もしかしてお熱があるんじゃない?」
おでこに手を当てると、少し熱があるようです。
「うーん、これは無理させない方がいいね」とパパさん。「そうね。今日の外出は取りやめて、おうちで過ごしましょう」

「ちょうどじっくり調べてみたいことがあったんだ」とパパさん。「住宅ローンについて、今日は一緒に勉強しないか?」
この提案にママさんも大歓迎。というのもスマイル一家は、現時点ではマイホーム予算を「自己資金700万円+住宅ローン2600万円」で3300万円くらい、と設定しているのですが、いろいろなことがずっと不安だったのです。

「どうやって申し込むの?」「本当に借りられるの?」なんといっても人生で初めての大きな金額の借金です。
「住宅ローンのことをよく知らないまま借りるなんて、なんだか怖いよね」

住宅ローンについて知っておきたい5つのこと

住宅情報誌に掲載されている住宅ローンのページや、ママさんがインターネットを検索して出した資料を集めて、しばし読み込む二人……。先に音を上げたのは、ママさんです。

「ああ、文字が頭に入ってこないわ!何がポイントなのか、教えて~」
そこで、パパさんからの提案で「自分たちが住宅ローンについて何を知りたいと思っているのか」を整理してみることにしました。

① どこで借りられるのか?
② 複数の住宅ローンの中からどうやって選べばいいのか?(何がベストなのか)
③ 自分たちはいくら借りられるのか?(返済額は月々いくらになるのか?)
④ どのタイミングで、どうやって申し込むのか?
⑤ 住宅ローンの申し込みには何が必要なのか?

「よーし。まずはこの順番で一つずつクリアにしていこう」と、パパさん。「住宅ローンはどこで借りられるのかを書き出してみよう」
「オッケー! それぞれの特徴も簡単にメモしておくわね」

・銀行 口座がなくても申し込みは可能。支店があるエリアに物件があることが条件となることも。
・ネット銀行 金利や手数料面でのメリットあり。
・住宅金融支援機構(フラット35) 比較的借りやすい。頭金が1割以上ない場合は金利が高くなる。

「この他に信用金庫や信用組合、JA(農協)や労働金庫(ろうきん)、住宅ローン専門会社などで借りられるみたいね」

押さえておこう! 金利についての基礎知識

「次に、どんなタイプの住宅ローンがあるのかを調べてみよう」
「やっぱり一番気になるのは金利のことよね!」

・固定金利型(全期間金利固定)
フラット35に代表される、借り入れ時にローン返済の全期間の金利が固定されるタイプ。途中で金利が上がる2段階固定型もある。

・変動金利型
定期的に金利を見直すタイプ。一般的に、金利は半年ごと、返済額は5年ごとに見直すことが多い。

・固定期間選択型
金利を固定する期間を選べるタイプ。固定期間終了時に、その時点で固定を続けるか変動に変えるかを選択できる。

「うーん。で、どれが一番いいの?」と、答えを急ぐママさん。パパさんは苦笑いしながら「それぞれの特徴を理解して、わが家に合ったタイプを選ばないとね」

そのために理解しておきたいのは、「一般的には固定金利より変動金利の方が低い。固定金利選択型の場合、固定期間が短いほど金利が低くなる。ただし、将来金利の変動によるリスクは高まる」ということ。

「これからしばらくの間、金利の動向をチェックしてみよう」というパパさんに、「家を買うって大変なのね。でも、知らないことばっかりで、かえって燃えてきたわ!」と力の入るママさん。
スマイル一家のマイホーム獲得大作戦、まだまだ続きます。

愛犬ワンダのワン!ダフル アドバイス

愛犬ワンダ

「住宅ローンは大きな借金。怖がらなくてもいいけど、なめてはいけないワン!」

マイホームの購入に際しては、ほとんどの人が住宅ローンを組んでいるのだから「これから一生ローンを抱えるのか……」なんてむやみに重荷に感じる必要はないワン。ただし、住宅ローンは「長期にわたる」「大きな金額」の借金であることを忘れてもいけないワン。今だけのことを考えるのではなくて、5年後、10年後、20年後……と、返済が終わるまでのライフプランを重ね合わせてしっかり計画することが必要だワン。

公開日:2017年12月08日

監修:中原茂さん

監修:中原茂

中原総合法律事務所、代表弁護士。CFP®認定者、ファイナンシャル・プランニング技能検定1級。1966年鹿児島県生まれ、東京大学法学部卒業後、国内損害保険会社に勤務、資産運用部門などでの勤務を経て、99年に法曹界に転身。2005年に、中原総合法律事務所を設立。また01年よりCFP認定者としても登録し、弁護士としての専門性とCFP認定者としての視点からのアドバイスが好評を得ている。マンション管理士資格を取得し、住宅分野の中でも特にマンション管理の分野の専門性は高い。 各種団体での講演、雑誌や書籍の執筆・執筆協力も多数。『老後はコワイ!―お金と財産を守る本―』(主婦と生活社、執筆協力)、『マンション法実務ハンドブック』(民事法研究会、共同執筆)など。神奈川県弁護士会紛争解決センター仲裁人候補者、社会福祉法人評議員、投資会社の社外取締役。

不動産監修:中村嘉宏さん

不動産監修:中村嘉宏

1959年、熊本県生まれ。中央大学法学部卒業後、株式会社リクルート入社。同社関連の不動産会社、不動産金融会社を経て92年株式会社イー・エム・ピーを設立。同社代表取締役。不動産、金融の幅広い知識と経験、弁護士や税理士等との強力なネットワークを基に、不動産戦略コンサルタントとして不動産資産家の相続対策や投資戦略などのプライベート・アセットマネジメント業務、企業の不動産事業構築などのアドバイス業務を行っている。事業投資、M&A、事業承継の専門家集団であるMMプリンシパルインベストメント株式会社取締役。公認不動産コンサルティングマスター 相続対策専門士、ビル経営管理士、宅地建物取引士。著書『不動産投資 実践ガイド』(PHP研究所)

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